習慣付けの最強の方法は「習慣を極限まで簡単にする」である

習慣を極限にまで簡単にする

以前の記事でも簡単に紹介した習慣付けのための4つの技術のうち、その中でも最も重要な技術の1つである「習慣を極限まで簡単にする」について詳しく解説したいと思う。

習慣付けが難しい理由

なぜ習慣付けが難しいのか。

私達人間の脳は既存の習慣に執着し、新しい事を習慣付けるのは非常に難しい。その理由は私達にはホメオスタシス(恒常性)という機能が備わっているからだと言われている。

ホメオスタシスとは

ホメオスタシス(恒常性)とは簡単に言うと、生物の体内環境を一定に保とうとする性質である。そしてそれは心の面でも同様に作用し、「心理的ホメオスタシス」と言われている。

このホメオスタシスがあるおかげで、機能的にも心理的にも安定した毎日を送ることができる。

つまり私達は「元々変化が起きないように」出来ているのだ。

コンフォートゾーンとは

因みに、このホメオスタシスの内側にある環境を「コンフォートゾーン」という。脳はこの「コンフォートゾーン」から出る行動に対して不快感を感じ、「コンフォートゾーン」内に留まるように体と心に働きかける。

新しい行動を習慣付けるということは、この根本的な人間の性質に立ち向かうことになる。それはそれは難しいということが分かるだろう。

コンフォートゾーンを広げる事が目標

習慣付けの目標はこの「コンフォートゾーン」を広げることで、自分が実行したい行動が心地良いと感じるようにすることである。

例えば毎日勉強していれば、段々不快感から当たり前に変わる。

しかし、このコンフォートゾーンを広げる作業が難しい。

コンフォートゾーンを広げるには不快感を感じ続けなければならないからだ。自分の意思で長期間に渡って不快感を感じ続けるというのは本当に難しい。不可能に近いと私は思っている。

そこで最も簡単で挫折の確率が少ない方法がある。

それが「習慣を極限まで簡単にする」という方法だ。

習慣を極限にまで簡単にするとはどういう事か

習慣を極限にまで簡単にするとは、自分が実行したい行動を考えられる最大まで楽に実行できるようにする事だ。

以下に例を挙げよう。

毎日、問題集を2時間解く→毎日、問題集の問題を1問解く

毎日、腕立て伏せを20*3set実施する→毎日、腕立て伏せを1回やる

毎日、朝5時に起きる→毎日、前日よりも3分だけ早く起きる

上記の左側を実行する事(ましてや習慣として継続させること)は非常に困難だが、右側であれば簡単に実行できる。

毎日、腕立て伏せを1回やる事が出来ない人はいないだろう。

この極限に簡単な習慣を見て「こんな事やっても意味が無いのでは?」と感じる人がほとんどだと思う。

しかし、この効果は絶大であると私が保証しよう。

確かに毎日腕立て伏せ1回やっただけで筋肉はつかないし、問題集を1問解いただけでは頭を良くならない。

しかし、習慣化という観点ではこれだけやれば十分なのだ。

習慣化の最大の課題は「如何にして、やり始めるか」

習慣化において、最も大きなハードルになるのが「やり始める」ことだ。

例えば「毎日ジムに通って筋トレをする」ことを習慣付けたいときに、一番挫折しやすいポイントが「ジムに行く」こと自体となる。

ジムに行きさえされば、そこからの筋トレは案外苦労せずできてしまうものだ。

人間は行動し始めればやる気が出てくるもので「作業興奮」などの言葉もあるくらいだ。

つまり「如何にして、やり始めるか」が最初で最大の課題であるのだ。

人間は未来の作業量を想像して動けなくなってしまう

また、人間が中々行動できない原因の一つとして「作業量に圧倒されてしまう」というものがある。

目の前のやるべき事が大変であればあるほど、不快感を感じる未来が予測できてしまうので行動が出来なくなってしまう。

要するに「やり始めれば大したことないのに、脳が大変なものだと予測してしまって動けなくなってしまう。」これが習慣化に苦しむ原因の全容なのだ。

「やり始める」という課題をクリアする

なぜ習慣を極限にまで簡単にするのか。その目的はこの「如何にして、やり始めるか」という問題を解決する最良の方法であるからである。

腕立て伏せ1回であれば脳が不快感を感じる未来を予測する事はない。そして、「やり始める」という課題をクリアする事ができる。

そして腕立て伏せ1回が習慣づいたら今度は回数を増やしていけばいい。「やり始める」こと自体が習慣化する事で抵抗感を感じなくなる。最初の抵抗感さえ感じ無くなれば回数を増やしていくのはそう難しい事ではなくなる。

「まずは、ジムに通う」だけで成功したエピソード

習慣化に関する書籍で紹介されていたエピソードで、ジムで筋トレをするという習慣を付けたい人が「毎日、まずはジムまで行く(筋トレはしない)」ことだけを目標にしたというものがあった。

一見すると非常に馬鹿らしいことをしているように見える。しかし、そのうち「こんだけ毎日通っているのだからちょっと筋トレするくらいわけないよな」と感じるようになり、見事筋トレの習慣が定着した。そして数十キロに及ぶダイエットが成功したという。

「時間をかけてゆっくりと」成果を得る

何かを目指して目標を立てた時、私達はどうしても「早く」成果を欲しいと思ってしまう。

しかし、「早く」得られる成果というのは大抵価値のないものである。

「早く」得られるということは誰でも得られるものであるため、原理的に価値が低くなってしまうからだ。

そこであえて「時間をかけてじっくりと」成果を得られるように考えるという発想はどうだろうか。

1か月で急激に痩せる事も可能だが、心身ともに負担は大きく、リバウンドもしやすい。また習慣も薄っぺらいものとなる。

1年かけて少しずつ(しかし確実に)瘦せていけば負担は少なく、リバウンドの可能性も低い。また何よりも強固な習慣を得る事ができる。

小さな、しかし確実な一歩を歩もう

私は「人が変わる」とは「習慣が変わること」だと思っているし、「成長する」とは「習慣が成長する」ことだと思っている。

そして習慣は少しずつ実行すれば確実に変わる。そして気が付いたら驚くほど成長している自分に気が付くだろう。

極限にまで簡単になった習慣を実行することは小さな一歩だが、確実に自分の望んだ未来へと辿り着く一歩になる。

少しでも参考になったと感じた方はぜひ試してみてほしい。

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